2016年2月22日月曜日

2/21 Doi Inthanon Challenge #9


タイでの自転車ブームもあって申し込むのも大変というビッグイベントになっている【ドイ・インタノン チャレンジ】。11月に4,000人の枠でWebエントリーが始まったが、それに気づいたときにはもう満員御礼で終了(2日間でうまったらしい)してしまってガッカリ。それでもしつこくWebサイトをチェックしていたら、大人気で1,000人追加募集のアナウンスが!!ところが追加募集開始の当日(平日な)に限って朝からバタバタ、昼ごろにようやくアクセスしたらもう終了。40分で終わったらしいorz すっかりあきらめていたんだけれども、1週間くらいしてWebページチェックすると何故かエントリーボタンが押せる状態に!!速攻でポチして、あとからアレ間違いとか言われてもゴネられるようにクレカで決済まで完了。どうやら取り敢えず申し込みだけしてお金払ってない人が結構いて、その分こっそり追加したようだ。受付番号は5,000番超。そのあと見たらもうポチできなくなってたので、ホントに一瞬の間だったみたい。

コースは麓のジョムトンの町をスタートし、標高2,520mのドイ・インタノン山頂までの距離48km・標高差2270m・平均勾配4.7%。乗鞍やKOH富士山と比べてみると、どういうことかよく分かる。後半脚が削られるほどに勾配がきつくなる。特に最後の8kmは20%の坂が続き、試走のときは泣きそうになったとこだ。とにかく中盤までは抑えて最後まで脚をもたせる作戦。あまり積極的な策ではないけど、レースで脚つきするわけにイカンからな。ちなみにこのレース、カテゴリー分けは一切無い。年代別はおろか、Road/MTB、男女別すらない。表彰台は多分10位までなのでさすがにムリ。30位以内というのが目標だな。

前日土曜日にチェンマイ入り、当日朝移動してスタート地点のジョムトンへ。整列はElite(2h30m以内)、2h30m以上、3h以上・・・と『目標タイム』ごとに一応区切られているが、目標タイムは自己申告、いや申告すらしない。しかも片側1車線の普通の道路の片側にどか~んとスタートゲートがあって、さらに交通規制はしていないという。まさに車と自転車と人が入り乱れ、頭上をドローンがブンブン飛び回るカオス。チップ計測のネット方式なので最前列である必要は無いけど、序盤は平坦~緩斜面が続くので前方にいたい。が、すでにEliteの場所はイッパイ。でも計測開始ラインはゲートの前にあるのでゲートと計測ラインの間にどんどん並び始めているのでそこに入り込む。

周りはShingha Infiniteのプロをはじめとしてファラン(欧米人)が多い。日本では小型軽量タイプのクライマーが多いけど、同じクライマーでもやはりファランはひと回りデカい。Shinghaチームが一旦カオスの前に出て整列しなおして、いよいよスタート。

街中を抜けて国道を左折、ごく緩くアップダウンしながら200人ほどの大集団になっているようだ。アタックが掛かる訳ではないが、上りになるとペースが上がる。これを嫌って、出力を上げすぎないようにして徐々に後方に下がる。

10kmほどで平坦基調も終了。ドイ・インタノンの入口ゲートを集団のほぼ最後尾で通過して最初の急斜面。ここは短いので多少オーバーパワーでもそのまま突っ込んでいく。周りも勢いよくダンシングで突っ込んでいくが、あっという間に逆噴射して脱落。もちろん大集団は崩壊して、30人ほどが先頭集団を作って抜け出して行ったようだ。上りきったところで60番目くらいだろうか。ここからはしばらく緩斜面が続く。あまり前は牽きたくないが周りは斜度が上がると頑張って、緩むと抜いてという典型的なタイ人走り。よって緩いところは必然的に牽くことになるが、必要以上に休むことも無いので、パワーメーターにらみながら自分のペースをキープ。前を行くのを少しずつ吸収しながら進んでいくと、後ろからShinghaのおそらくユースの列車がやってきた。多分数分後スタートの2h30m組の先頭を牽いてきたと思われる。そんなに速度差があるわけでもなさそうだったのでしばらくこれに乗って行く。相変わらず緩いところは前に出て牽くことになってたけど。

20kmを超えたあたりからは斜度を増して10%を超える上りが始まり、皆勢いよく上り始める。おぃおぃ、そんなペースじゃ最後までもたねーよ。少なくともここまで俺と一緒に来る程度の力なんだから。。。とか思いながら、とにかく設定したパワー上限を上回らないようにする。一旦最後尾に落ちるものの、1kmも進むと一人、また一人と降ってくる。こちらは一定ペースなので抜かすとついてくるが、しばらくすると脱落。10人くらい抜かしたか。一旦平坦になったところで100mほど前方に4人のパック。向こうはトレインを組んでいるがかなり脚にきているようで、ソロのこちらの方が速い。次の上りでまた一旦離されるがもうペースは上がらないようで、また一人ずつ抜いていく。

この4人を抜いたところでその先は少し離れてしまったようで確認できなくなった。そして少し開けたところがショートコース(15km)のスタート地点。観客も結構いてちょっと頑張る気になれる。とここで後ろからブリブリ音を立ててShinghaのMTBが抜いてきた。ゼッケンはロングコースなので後方から追い上げてきたんだろう。スゲーなマジかとか思いながらしばらくついていく。がMTB兄ちゃんも疲れてきたのか、再び斜度が上がり始めたところでずるずる下がっていってしまった。

40㎞を超えるといよいよ終盤、20%近い勾配の連続する区間に突入する。先にスタートしているショートコースの参加者も大半が押し歩き、一部は大きく蛇行しながら登っているといった感じ。ゴール手前の仏塔が見通せるあたりは、道路脇も路駐の車たくさん(交通規制はされていない)だけど、応援もらえるのでいい感じで頑張れる。先行していたロングコースの参加者もありえないほど弱り切ってヨロヨロ上っている。うん、わかるぞ、その気持ち。足つきそうなんだろ?オレも試走の時そうだったからな。そんな感じで4,5人をパス。結構いっぱいいっぱいになりながらなんとか200W維持を目標に踏み続ける。残り1kmのTOTの看板を過ぎて斜度も緩む。一瞬くだりもあって最後は意味もなくスパートかけてゴール。

Result: Rank 42nd, Time 2h48m38s
Analyze: Power 204W, Efficiency 64.3%, Balance 55.5%(left)

ひそかに目標としていた30位、2時間半切りどちらも未達。ちなみに今年は2時間半だと12位になる。

山頂の気温は13℃。日本のように下山荷物のサービスとかないので自力で持って上がるか、自前のサポートカーとドライバーが必要。交通規制はされていないので山頂近くまで車で上がって来れるけど、帰りは大渋滞覚悟のことw
ジャージの下にゴミ袋を装着して腕足ウォーマーくらいで大丈夫。

表彰には縁がないので早々に下山開始。下山の車、自転車とまだまだ上ってくる自転車、押し歩きに大蛇行でカオス状態w 
上位を狙う人以外のほとんどの人にとって完走目標のチャレンジイベントなんだが、それはそれで見ていて楽しい。みんな楽しそうに上ってるしな。制限時間は8時間だからがんばれー。


0 件のコメント:

コメントを投稿